先日腰椎すべり症について書きましたが、すべり自体が根治することはないですが、症状を改善することができます。
すべり症とは腰椎が椎間板の変性などによって腰椎が前方に動いてしまうことで腰痛を引き起こしたり、脚に痛みやしびれ、筋力低下、感覚鈍麻などの神経症状が出ます。
4番目の腰椎がすべることが多く、腰を反ると腰痛を誘発します。立ち上がりの際、朝起きる時が痛いなどが患者さんの訴えとして多いのも特徴です。
すべり症になる原因はなんでしょうか?
それは体幹機能の低下をすることによって引き起こされます。
腹筋群、骨盤底筋の筋力低下が続くと4番目の腰椎の前弯が強くなり椎間板が変性し腰椎が前方にすべるように移動します。
移動すると神経を挟み神経症状や腰椎が不安定になり腰を反らすと痛みが出ます。
症状が強いと手術することもあります。
腰椎を固定するためにインプラントを入れる手術をします。
しかし、手術をしても体幹機能の改善をしないとまた腰痛を引き起こすことがあります。
すべり症は治ることがなくても手術をせずに改善することがあります。
神経症状が出ていても神経の通り道を確保し、体幹機能の改善、腰椎屈曲のストレッチをすると症状を改善することができます。
私は腰椎専門の整形外科で働いていてすべり症の患者さんを多くみていますが、手術をするとインプラントが入る分手術した腰椎の上下が負担になって新な腰痛、神経症状が出ることがありますのでできるだけ自分の努力で改善することが望ましいと思います。
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